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【EMS/ODM】セレスティカ、中国東莞工場閉鎖の報道 サーバー生産をメキシコや東欧に移管で 中国メディア
2025-07-02 10:26:50
中国メデイア『EETimes China』は2025年6月30日付で、カナダのEMS(電子機器受託製造サービス)セレスティカ(Celestica)が同25日、中国広東省東莞の松山湖科技産業園にある中国子会社、天弘(東莞)科技について、同6月末から正式な解散手続きを開始し、7月1日に従業員との労働契約を終了すると表明したと報じた。


報道によると、セレスティカの従業員は世界に4万人。うち中国には上海、江蘇省の蘇州と昆山、広東省東莞、福建省アモイ(厦門)等に約1万人おり、中国で最も多くの従業員を擁するカナダ企業の1社。

報道は、セレスティカ東莞工場はかつて、中国南部における同社の「紙幣印刷機」と呼ばれるほど活況を呈したと指摘。10万平米の敷地に最盛期には1万人以上の従業員を抱え、サーバーや付属品、ディスクアレイ、ストレージアレイ、太陽光発電用マイクロインバータ等を主に生産、製品の98%を輸出していたとした。主要顧客には米IBM、米シスコ(Cisco)、米HP(ヒューレット・パッカード)、米メタ(Meta)、米アマゾン(Amazon)、米グーグル(Google)、米マイクロソフト(Microsoft)がいたと紹介した。

その上でEETimesは、北米の顧客からアジアの生産能力をメキシコや東欧に移管するよう要請されたセレスティカが、9つの新工場を2023年に稼働し、中国工場の受注を段階的に他の地域に移管していると指摘。これにより、東莞工場の運営コストが上昇していたと報じた。

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